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農園リストランテ

206.(栄養管理) 餌の給与を、具体的にどのようにしているか、参考として教えてください

ヤギの健康を支える食事はとても大事な命題ですが、地域や環境、飼う目的、飼い主の価値観などで千差万別です。
酪農家の方のように栄養をしっかり管理して育てようとするやり方があります。そうではなく、より自然にヤギという動物本来の生態に沿って育てるというやり方もあります。
私は、繁殖して搾乳することを目的として飼っており、そのために必要となる栄養を与えたいと考えています。どちらかと言えば、前者でしょうか。
<乾草>
基本、乾草が主体です。
近所の酪農家の方がつくっている一番草を譲ってもらっています。チモシーなどの牧草を混植したものです。
これを押切で10-20cm程度に短く切り、飽食できるように与えています。
固いところはそれでも食い残します。場合によっては1-2割にもなるでしょうか。もったいない気はしますが、毎日集めてドラム缶で焼きます。放置してカビなどで劣化する方が怖いからです。
このロールの他に、品質の高いプレミアム級のオーツヘイやチモシー、アルファルファなどを取り寄せ、適宜、混食させます。
乾乳期の後半や授乳期は、混食させ、十分栄養をとれるようにしています。
冬季はビタミンAの不足を補うため、ヘイキューブを少量給与しています。
<青草>
5-10月は青草も与えます。私の牧場の放牧エリアは十分な広さがなく、その範囲では物足らないので、この時期も乾草を欠かさず自由に食べられるようにしています。放牧場にはオーチャードグラスとペレニアルグラスを播種して育てています。
この他、牧場外からニセアカシア、イタドリ、クワ、ヤマザクラ、ヨモギなどの野草を採取し、与えていますが、毎日、大量にというわけにはいきませんが、好んで食べてます。
<配合飼料>
乾草や青草といった粗飼料を中心にしつつ、配合飼料も与えています。給与量は「家畜改良センタ長野支場」のマニュアルを参考にしています。
<その他>
農家の方から芋つるや規格外の野菜をいただくこともあります。農薬や肥料の投与の仕方が細かく分かりませんので、おやつ程度にあげています。

可愛さが余ってパンや煎餅などもあげて、コロコロと太ってしまったヤギや、逆に雑草ばかりでガリガリに痩せてしまったヤギなど、程よい食事をとらえることはなかなか難しい課題です。人の都合や偏った考えで決めるのではなく、ヤギのための栄養であることを忘れてはならないと思います。

<家畜改良センタのマニュアル抜粋>

<ヤギたちが青草に群がる光景はやはり最高です>

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