基本的には安産な動物なので、お産の介助が必須なわけではありません
私は立ち会えるときは立ち会い介助するようにしていますが、夜中や極早朝に出産する場合はヤギ任せになります 朝起きてヤギ舎に行ったら、子ヤギが産まれていたということもありますが、殆どは明るい日中のお産になります つまり、お産の8割方には介助しいている、という感じです
介助で行うことは、母ヤギのお手伝いです
・分娩の補助
・赤ちゃんヤギをぼろきれで拭く
・初乳の手伝い
・臍の緒の消毒
・後産の整理
・濡れた床の清掃
・母ヤギに味噌汁をあげる
といったところです。後者の4つは出産に立ち会えなかった場合でも行う項目です
出産時の介助よりも大事なことは「個室に隔離」することです 出産予定日の3日ほど前から昼夜、個室に隔離します。夜は常夜灯をつけます
何故隔離するかと云いますと、分娩を外で迎えさせないためです 外で産み落とすことには様々なリスクがあるので、それを防止したいのです 常夜灯は、母ヤギが赤ん坊を暗闇の中で踏んで怪我をさせたり、圧死させることがないようにするため 生後1週間から10日くらいまでは灯けるようにします
また、子ヤギは産後1週間ほどはこの部屋から外に出さず、母ヤギと一緒に暮らすようにします 歩行がまだ上手ではないので、これも事故防止のためです
出産の予定日を知ることは、こういう意味からも非常に重要です ヤギの妊娠期間は151日間 自然交配であっても、種つけのタイミングは確認するようにしてください
牡ヤギとメスとを同衾させているので、いつの出産が分からない、という飼い主の方が結構いますが、出産時のトラブルが非常に多い印象です ヤギの力を信じるということは放っておくこととは違います
お産に立ち会いますと、いくら「ヤギは安産」と云われようと、母ヤギが命懸けであることが良く分かります 防げる事故は防ぎましょう、少しの心がけで済むのです
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