母ヤギが分娩後の数日間出すミルクを初乳と云います。濃厚でやや粘りがあり、病気の感染やアレルギーから赤ちゃんヤギを守る免疫物質が豊富に含まれているため、初乳の給与はとても大切です。
人間の場合も初乳は大切と言われていますが、実は免疫グロブリンの多くは胎盤から受け渡しています。ところがヤギは、胎盤を介した移行ができない動物で、すべて初乳を介して抗体を移行します。ことさら大事なんです。
生まれたての赤ちゃんヤギは母乳に上手く吸いつくことができないので、シリンジで100-150mlほどを飲ませてあげます。20-30分ほどで立ちだし、自力で飲めるようなになります。ただ、数日間はまだ拙く、また多くの量も飲めません。様子を見ながら、場合によっては人工哺乳なども行います。子ヤギが成長すれば吸いが強くなり、飲むコツも覚えます。
母ヤギのおっぱいが張るようなら搾ってあげてください。この搾った初乳を、ミルクの出の悪い母ヤギのために冷凍して保管する方もおります。
Copyright © 2016 Farmer's Ristorante herberry All Rights Reserved.