母ヤギはお産の直後、赤ちゃんヤギの世話をする過程でその臭いを覚え、自分の子を自分の子として認知します つまり、この数時間の「過程」がなければ、本当は自分の子であってもそうとは思わず、ミルクをあげません 近づくことも拒絶します
303.項で書いた「個室に隔離」することが大事であることがここでも分かります 外で産み落とす→他のヤギたちが野次馬に押し寄せる→母ヤギは落ち着かず、赤ちゃんヤギの世話に集中できない→自分の子として認知しない、ということです
生後数日であれば、母ヤギのフンやおしっこなどの臭いを子ヤギに擦りつけることで解決できることがあります それでも無理なら人工哺乳に切替えることになります
子育てに不慣れだったり、稀にですが哺育を嫌がる親も居ます 様子をみて、お乳が十分に飲めていないようなら、人工哺乳に切替えましょう
ちなみに母ヤギは赤ちゃんをしょっちゅうなめ回します 口の廻りや躯、お尻など そのときに母ヤギのルーメンに居る微生物が赤ちゃんヤギに移譲されると言われています 子育ての摂理は目に見えるものばかりではないのですね
自分の子に哺乳しない母ヤギは酷いと思われるかも知れません でも、それを招くのは多くの場合「飼い方」なんです
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