コクシジウム症という怖い病気があります Eimeria属の腸内寄生虫の経口感染による感染症で、免疫システムが出来ていない子ヤギが発症すると、下痢、血便を起こして死に至る場合もあります(成体ヤギはあまり症状を見せないようです) 実は、コクシジウムはヤギの腸管にかなりの確率で常在しています また、オーシスト(コクシジウムの卵)も環境内に感染性を保って潜んでいるので、侵入を防いだり、環境を清浄化するのはほぼ不可能です つまり、この寄生虫は事前に駆虫できるものではなく「発症させない」ことを目指すことになります
コクシジウム症は、それまでヤギを飼っていなかった場所で、少数頭を飼うのであれば、発症の危険はまずありません ただし、外部からヤギを導入する場合は注意が必要です
また、過密な飼育環境や汚れて湿ったフン、不衛生によって増殖したコクシジウムが体内に侵入すると発症します 大事なことは畜舎を清潔に保つことです 畜舎を掃除することによってコクシジウムの増殖を防ぐことができます 症状はコクシジウムの量に比例します コクシジウムが口に入る量を減らすことで改善されるのです
発症をみつけたら速やかに獣医に連絡して治療してもらいます 下痢便はなるだけ小まめに処分して、環境中にコクシジウムのオーシストが蓄積しないように心がけます 発症しているヤギと同居している子ヤギにも薬を投与すると良いと思います
過去にコクシジウムの発症がある場合は、繁殖前に母ヤギの感染を確認し、感染している場合はサルファ剤を投与して治療しておきましょう
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