ヤギは草食性の反芻動物です。私たちが馴染んでいるイヌやネコと異なる消化システムであり、このことへの理解が非常に大事です。
ヤギ飼い歴が相応にあるためか、仲間から「様子が変なのだが」と訊かれることがままあります。お産のトラブル、鼓腸症、異物の摂取や中毒、腰麻痺、寄生虫、そしてつなぎ飼いの不具合といったものが多いように感じます。
生意気に聞こえるかも知れませんが、私はこのような病変や事故をほとんど経験していません。従って、事故や病理への対応力が高いわけでも、詳しいわけでもありません。
私たち飼い主側ができることは、ヤギという動物への基本的な知識のもとに、病気を発生させない飼い方をすることであり、予防することです。そして異変を見抜く観察です。異常を感じたら、素人判断せず、専門家である獣医に相談するしかないです。
知識を得ないでヤギを飼い出す ⇒ 知識のないままヤギを飼い続ける ⇒ 環境づくりや予防も特にしない ⇒ 事故に遭ったり、病気になったりする ⇒ 慌てて(獣医などに)相談する ⇒ 残念なことに手遅れになる
これは不幸の連鎖です。
無知によって、(自分では大切に大事にしていたつもりでも)粗い飼い方になり、病気や事故をもたらし、しかもその因をそのヤギの運命や生命力になすりつけることはやめていただきたい。最低限、必要な知識を得てください。飼う人間にとって、飼われるヤギにとって、そしてその周囲のみなさんにとっても良い、そういう飼い方を実践して欲しいと切に願います。
※少し偉そうなことを申し上げましたが、電話などでのお問合せを疎うものでは決してありません。これまでどおりなんでも訊いてくださって結構です。遠慮なく、どうぞ。
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